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西向く士

 投稿者:草場 純  投稿日:2020年 6月10日(水)00時10分5秒
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   私が小学校二年生のとき、先生が「西向くさむらい小の月」を教えてくれた。ご丁寧に
黒板に、夕日を眺める深編み笠で二本差しの武士の姿を描いて「小の月は二四六九士、
ニシムクサムライと覚えるといいよ。」と教えてくれた。「士は土でなく侍のことだよ。」
と補足もしてくれた。私はこの覚え方にいたく感心した。語呂合わせだが、ちゃんと意味の
通る文になっている! 一体誰が考えたんだろう? うまいことを言ったものだ。
 その後、十年も経ってから、グレゴリオ暦になったのは、明治五年のことだと知った。
すると、ニシムクサムライになったのはそれ以降だから、明治五年ごろ知恵者がいて、
この語呂合わせを作ったのだろうと思ったものだ。
 ところそれからまた十年ほど経って、そうではないということを知った。和暦では、月の
大小の順序は不規則だ。まあ、大体交互なのだが、たまに連大がある。いつあるかは年に
よって違う。だから江戸時代は、月の大小だけを表す大小暦などというのもあったくらいだ。
あるいは語呂合わせにして発表したりしていた。実は、現在のグレゴリオ暦と偶然同じ、
7・8月連大ということも、江戸時代を通じて3回あったそうだ。実は「西向く士」は
その時に考えられた語呂合わせだったそうで、明治になってからの考案と言うわけでは
ないのだった。



 
 
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